妊活をはじめよう

妊娠率を上げるには?

妊活をはじめよう

そろそろ子供が欲しい…そう思ったらやみくもにトライするのではなく、
妊娠しやすいタイミングを知ると共に、
日頃から妊娠しやすいからだ作りをすることが大切です。

そこで今回は、妊娠に適したタイミングの取り方と妊娠力を上げるおススメ栄養素を
詳しく解説します。妊娠率をアップするためにぜひ実践しましょう。

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01. 妊娠しやすいタイミングとは?

妊娠を叶える最も重要なポイントは、性行為のタイミングといっても過言ではありません。妊娠は卵子と精子が出会って受精することが大前提です。しかし、卵子が放出される「排卵」はおよそ月に一度しか起こりません。しかも、排卵された卵子が受精できるタイムリミットは24時間。その間に精子と出会って受精が成立しなければ、妊娠することはできないのです。

一方、精子は膣内に射精されると子宮の中を泳いで卵管内の卵子に到達します。精子は卵子と異なり、射精されてから受精能力を失うまで3日ほどとされています。つまり、排卵3日前の性行為で放たれた精子が卵管内で生き続け、排卵したての卵子と受精することも多々あるのです。

このため、妊娠しやすいタイミングは排卵日の2、3日前から排卵日の翌日までとされています。妊娠を希望する場合は、おおよその排卵日を把握し、そのタイミングに合わせて性行為をするのが一般的です。ただあまりにも排卵日を意識しすぎたり、月1~2回の性行為でタイミングをとらえようと思うとうまくいかないこともあるため、大体の排卵日を把握したら前後7~10日に何度かタイミングを合わせるくらいのつもりでいた方がよいでしょう。

妊娠しやすいタイミング

02. 妊娠に向けて排卵日を知るには?

では、排卵日はどのように予測すればよいのでしょうか?自分で予測できる方法を見てみましょう。

基礎体温

最もオーソドックスな排卵日の予測方法は基礎体温の変化を見ることです。
基礎体温とは、安静時に計測する体温のこと。小数点2位以下まで細かく測れる婦人体温計を用い、朝目が覚めたときに布団に入ったまま計測します。

基礎体温

女性の基礎体温は「低温期」と「高温期」に分かれます。基礎体温の変化を司るのは、エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2種類の女性ホルモンです。

低温期
エストロゲンは生理が始まると徐々に分泌量が増え、妊娠に向けて卵子を成熟させたり、子宮内膜を増殖させたりする作用があります。エストロゲンが多く分泌されるのは生理が始まってから排卵するまでの約14日間。この期間は「低温期」に当たり、個人差もありますが基礎体温は36℃台前半となります。
高温期
無事に排卵を終えると、次はプロゲステロンが多く分泌されるようになり、着床に備えて子宮内膜がふかふかな状態に成熟していきます。着床が生じない場合は排卵から14日ほどでプロゲステロンの分泌が急激に低下。成熟した子宮内膜が剥がれ落ちて次の生理がやって来ます。プロゲステロンには体温を上昇させる作用があるため、この期間は基礎体温が低温期に比べて0.3~0.5℃ほどアップします。つまり、「高温期」に当たるのです。
排卵日は低温期と高温期の境目に当たるため、性周期が28日前後の方は低温期が10日ほど続いた時が妊娠しやすいタイミングと言えます。

排卵日は基礎体温がガクッと下がる?

排卵日やその直前には、基礎体温の大きな低下が見られます。基礎体温のグラフをつければその変化は一目瞭然です。

※基礎体温の変化がみられない場合、月経があっても排卵していない可能性があります。基礎体温をつけていて疑問や不安があるときは、早めに婦人科の医師に相談してください。

基礎体温の変化を見てタイミングをとるには、この基礎体温の急激な低下が一つのポイントとなるでしょう。しかし、注意したいのは排卵日当日の可能性があること。卵子は排卵されてから受精能力を失うまではおよそ24時間とされています。このため、性行為のタイミングが遅くなれば、卵子がすでに受精能力を失っている可能性も否定できません。

妊娠に向けて性行為のタイミングを図るには、毎月基礎体温を記録して生理開始から排卵までにかかる期間の大まかな目安を把握することが大切です。そして、予測した排卵日の2、3日前からトライしていきましょう。

排卵日予測検査薬

毎日欠かさず基礎体温を記録する自信がないという方、基礎体温の記録と併用してより確実に排卵日を予測したいという方におススメなのが排卵日予測検査薬です。

排卵日予測検査薬とは、尿中の黄体形成ホルモン(LH)を検出するものです。黄体形成ホルモンは排卵日の1~2日前に急激な大量分泌を生じる特徴があります。この現象を「LHサージ」と呼びますが、排卵日予測検査薬は「LHサージ」を敏感に感知することが可能です。

排卵日予測検査薬は数本がセットになって販売されており、月経周期が28日の人は生理開始日から数えて11日目から使用を開始します。その日から毎日検査を行うことでLHサージを見逃さずに捉えることができるのです。月経周期がバラバラの人は、一番短い周期に合わせて、その周期―17日くらいの時期から排卵日予測検査薬が陽性になるまで使い続けます。例えば、月経周期が30日の時もあれば45日の時もある場合、月経13日目くらいから検査を始めるとよいでしょう。

排卵日予測検査薬が陽性になったら、排卵日がすぐそこまで来ているサイン。まさに妊娠しやすいタイミングです。

排卵日を自分で予測するためには、基礎体温の記録をつけたり、排卵日予測検査薬を使用するのがおススメです。排卵日予測検査薬は排卵に伴うホルモンの変化を敏感に感知することができるため、優れた検査と言えます。しかし、排卵日予測検査薬の使用もタイミングが重要。そのタイミングを正確に図るにはやはり基礎体温の変化を毎月記録し、排卵日や生理開始日の大まかな予測を立てる必要があるのです。

03. 妊娠力を高める食品とは?

妊娠率をアップさせるには性行為のタイミングに注意することが大切です。

また、妊活では妊娠しやすいからだ作りも重要と考えられています。といっても、妊娠しやすいからだって何?と疑問に思う方も多いでしょう。巷で広まっている妊活法は多岐に渡るため、どれを取り入れたらよいか分からないという方も少なくありません。

ここでは、日頃の食生活の中で手軽に妊娠力アップを目指せる食品をご紹介します。

精子の質を高める

妊娠には卵巣や子宮、精巣といった様々な器官が関わっています。これらの機能をアップして妊娠しやすい状態を作るには、血行を改善するのがおススメ。

かぼちゃやナッツなどビタミンEを多く含む食品を摂りましょう。また、玉ねぎやしょうがなどには身体を温める成分が含まれていますので、毎日のメニューに取り入れると良いですね。

血行を改善して生殖機能をアップ

精子の質は妊娠のしやすさに関わる重要なファクターです。亜鉛は男性ホルモンの合成を促し、良質な精子の生成につながります。亜鉛を多く含む食材としては、牡蠣やホタテ、レバー、卵黄、納豆などがおススメです。

その他に、ビタミンB群なども精子の質をよくするとされていますので、野菜や果物なども積極的に摂るようにしましょう。